弓道を学ぶ上で欠かせないのが、「射法八節」に対する理解です。
というか、すべての動作はこの「射法八節」にのっとって行われるからです。
ということで、今回は「射法八節」について初心者が簡単に説明します。
▼実際の弓道教室のようすはこちらから…


射法八節(しゃほうはっせつ)とは?
なんだか聞き慣れない言葉だらけでちょっといやになりますが、大切なのでお勉強です。
射法(しゃほう)=基準となるやり方に沿った、射術の法則のこと。
(射術(しゃじゅつ)=弓と矢を持って射る技術のこと。)
射法において、関連し合った動作を8つの項目にわけて解説したものが、「射法八節」です。
射法八節の具体的な説明を聞いて、実際にやってみるの巻
次に、射法八節のそれぞれの動作について解説します。
初心者教室で教わったままを記載するので、細かい点に相違がある可能性がありますが、ご了承くださいませ。
①足踏み:足は身長の半分くらいに開き、つま先は60度に開く。
「弓道場の板で、身長160㎝の人は6枚分開くように」と、比較的具体的な指示が入ります。
靴下って、板の間では想像以上に滑ります。
②胴作り:手を構える。
「軽く手を曲げる。大きな木の幹に手を回すような感じ。左手にゴム弓の柄をもって、右手にゴムを持つ。右手の親指でゴムをしっかり手にひっかけ、その親指を、軽く握った手の中指と薬指の間から出す。」
③弓構え(ゆがまえ)
左手と右手の間隔は15㎝くらい。
左手のゴム弓を握るときは、ぎっちり握りこまず、親指と人差し指の股の部分に柄がくるように。
天文筋(てんもんすじ;手のひらを90度に曲げたときにできる、手のひらを横切るまっすぐな筋)に柄の角を当てる。
④打起し(うちおこし)
そのまま腕を上方に45度上げる。
③で整えた手の角度などは、そのまま。
⑤引き分け:
1大三・・・まずは右手の位置を変えず、左手を押し開くイメージ。
2三分の二・・・そこから、左右均等に引く。右手は右耳の少し後ろのイメージ。右ひじが落ちないように。ゴムは唇の高さで、床と平行。
⑥会:待つ
引き分けた状態で、待ちます。
練習のときは、5秒待つようにいわれますが、これが結構キツイ!
⑦離れ:
ゴムを離す。右手を少し後ろにはじくイメージ。離れが終わった後は、右手と左手が一直線になっているイメージを。

ここで、ゴムが右頬または左手に当たると痛い…
⑧残心(ざんしん):
余韻を感じる。
まとめ;射法八節は、きわめて奥が深いものです。
ということで、非常に簡単にまとめた「射法八節」をお届けしました。
詳細は、全日本弓道連盟のHPに図解入りで解説があります。
ぜひそちらもご参照ください。
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